1月15日の朝、いつものように出勤していると、なにやら、オフィス近くのお寺が賑わっているぞ。
江戸時代に秀忠、家光も立ち寄った、通称「赤門寺」の閻魔開き
「ああ、赤門でしょ」と北千住在住の社員。
勝専寺(しょうせんじ)というお寺なのですが、門が赤く塗られているので、「赤門寺」と呼ばれているのだとか。年に2回、1月と7月にそれぞれ「閻魔開き」「閻魔祭り」という行事がおこなわれて、普段は見られない閻魔様の座像が公開されて、山門周辺や参道に露店がたくさん並びます。「閻魔様にお参りはするけど、子どもが縁日に喜ぶから毎回子どもを連れていくよ」とのこと。
なら、せっかくなので行ってみましょうか。お昼休みに訪れてみました。本日のランチは的屋の焼きそばもいいですね~と話しつつ向かったのに、あれー?露店がぎっしり店を構えているんですが、思ったより閑散としています。準備中のお店も多いですね。賑わうのは夕方からなのかな?
年に二回の御開帳がされる閻魔様
まずは、お参り。本堂です。モダンですね。調べてみると、建立されたのは明治39年で、当時の千住が洪水が多かったので、水難に負けない強固な煉瓦造りの本堂にと、インドの寺院を模して建て替えられたそうです。こちらが、閻魔様が鎮座する閻魔大王堂。
正面に常香炉があります。
お線香は100円。
お線香の煙を浴びて身を清めて、いざ、お参り。
閻魔様!
正しくは「木像閻魔大王坐像」といって、高さ1.8メートルもあるそうです。
印象的なのが、「商人中」の文字。勝専寺の方に聞いてみると、「商人中」というのは、閻魔様へのお供え物がこのあたりの商人一同から捧げられたことを意味するそうです。「商人一同」みたいな意味なのですね。なるほど!
通称「赤門」という勝専寺の山門にも、同じ言葉の提灯がかかっています。北千住の商人が支えてきたお祭りなのかな?さて、この勝専寺。由来は古く、開山は鎌倉時代にさかのぼるのだとか。江戸時代には二代将軍の徳川秀忠や、三代将軍の家光、その後も本陣の代用として使われたそうです。
それにしても、出店がバラエティー豊か。なげわや射的に、ボールコロンコロン、あげもんじゃ…。賑わいはじめたら下町の祭り気分を堪能できそうですね!と、いうわけで、退社後に通ってみました。昼間は閻魔様への参拝に訪れる年配の方の姿が多かったのですが、夕方はどこを見ても小学生!
子どもに人気がありそうな遊べる的屋も多かったですものね。
祭りは1月と7月の年2回、4日間
同じお祭りは、7月にもおこなわれます。こちらは、ある年の7月15日の赤門寺の前の様子。
あいにくの空模様でしたが、境内は賑やか!
いつもは閉ざされている門も、1月と同じく開きます。
夕方になると、縁日ムードは最高潮!子供や家族連れでにぎわいます。
「閻魔開き」が終わると、赤門寺の周囲はひっそりと…
お祭り後の勝専寺は、いつも通り。そうそう、いつもはこんな感じなんですよ。縁日は、毎年1月15日と16日に開かれる「閻魔開き」と、7月15日と16日の「閻魔祭り」で楽しめるそうなので、お近くの方はぜひ!
今回は、少々趣向を変えての北千住のお祭りリポートでした!